円山裏参道に誕生した本格ナポリピッツァのお店Lucci(ルッチ)。お店の情報や旬な話題、ルッチの日常や裏話を綴る   スーペルブログ。         (C)2008-2009


by pizzerialucci
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2009年 04月 14日 ( 1 )

最近の出来事

思えば久しぶりの更新・・・

マルケ州に移住して3ヶ月。田舎に引越して来て、仕事は別として、日常は凄く穏やかなんだろうなぁと高を括っていたら・・・
緊急出動が多い!
とは言っても、厨房に緊急で出勤というわけではないのです。
緊急出動命令はいつもオーナーから電話で・・・
ある日は朝7時に、いのしし(レストランで飼育している)を屠畜するから手を貸してくれと、ある日は休日の正午に同じレストランで働くルームメイトとごはんの用意をしていたら、今からミラノに出発するから30分で用意して、ついでに食材とワインも車に積んでおいて、とか。ある日は、朝8時に電話きて、出かけるから30分で用意して、一応コックコートも持ってきて、とか。
一昨日はこれまた朝7時に、復活祭に使うのに、仔山羊(レストランで飼育している)を屠畜するんだけど、人がいなくてさー、お前と農家の若い奴だけだからしっかり手伝えよ、とか。
お陰で、山羊、いのしし、豚、鶏、ウサギの屠畜に立会って処理の仕方を習い、今まで1回しか行く機会がなかったミラノにこの3ヶ月で7回も行くことになりました。この頃は僕も学んで、緊急出動用に旅行カバンは出動準備が出来ています。そして休みの日も(正午辺りは特に)気を抜きません!

ミラノには全ては展示会(ファッション関係の展示会やら、イタリア観光局の催しやら、全国の特産物の展示会やら、ある回は世界のビールの展示会!)に参加し、オーナーが指揮をとってマルケ州の特産物を売り込むためです。
今オーナーが行っているのは、クオリティーの高い州のオリーブオイルやワイン、パンやチーズ、サラミ、生ハム等の生産者らと一つの協会を作り、マルケ州から予算を充ててもらって、全国にマルケ州をアピールするということです。でもレストランから派遣されるのはいつも新入りの僕・・・だけ。ヒマそうにしているから?
この各生産者とレストランの強固な関係、そして市町村、都道府県ぐるみで一つになって、自分達を外に売り込むというのは凄く興味深いし、日本でもそう考えている街やら生産者がいてもなかなか形にするのが難しいのかなぁ・・・と勝手な想像を巡らす。

マルケ州は海もあるし、山もあるし観光資源はあるのだろうけど、外国人観光客も有名観光地に比べたら格段に少ないし、イタリア全国からの観光客もとりわけ多いというわけではないのです。明らかに国際的に知名度は高くない・・・そこで、世界から人が集まり、数多くの展示会が開かれるミラノでアピールしようというのです。
僕にとっては何よりも、毎回一緒に同行する生産者がほぼ違い、地域のワイン、オリーブオイル等についても生産者から直接話を聞けるのが本当に興味深い。マルケ州の特産物を知る上では本当に願ってもない機会です。勿論、参加したからには特産物の説明もしなければいけないので、話を聞きながら試飲をし試食をします。
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日本でもどこでも行われている営業のように、展示会では、来場の方に試食試飲をしてもらい、生産者の話を聞いてもらい、以後のコンタクトを取り付けるのが狙い。試食を用意しているので、大体昼頃に人が大勢集まってきて「お前はマルケの生まれじゃないだろう」とか突っ込まれながら、特産物の説明をして、でも午前中や夕方には殆ど人がいないので、展示会に参加している色々な会社や団体のブースにワインやチーズサラミ等を持って売込みに行く、若しくは、生産者の人が興味を持った他の州の生産者のところに製品を持っていって試飲試食をしあう。そうでなければ夕方には、一緒に来た生産者の人たち(総勢2人から5人くらいですが)でワインを試飲、チーズを試食して簡単にアペリティーボを済ませてしまい・・・みんなで夕食に直行!という感じでミラノでは時間が過ぎていきます。

毎回緊急出動しなければならない点を除けば、ものすごく貴重で刺激的な時間です・・・
あっ明日休みだけど・・・まさか・・・

写真は先月のMIFURという 革とカバンの展示会で 
上:左はviscioleという野生種のさくらんぼ(アマレーナと同じです)を使った製品を手がける生産者イゴール氏、このさくらんぼとsangiovese種を使って作るワインがいい意味で変わっていて美味しい(温かいチョコレートのケーキと・・・うぅ)右は、殆どミラノで顔を合わせる、生ハムなどの豚肉加工品、品質の高いOlio di cartoceto D.O.P を造るGiardini 農場のアレクセイ氏、ここのオリーブオイルは、飛びぬけて香りがよく、色もよく、バランスも取れていて、重過ぎない、そして香りが口の中で長く続く・・・本当に素晴らしい!どちらとも、多分次回持って帰りますんで、お楽しみに。
下:あたくしが小さく写っています・・・
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by pizzerialucci | 2009-04-14 10:20 | 遠距離シェフの日記